国際要聞
国際金融市場では、米金融政策を巡る思惑と主要企業決算への反応が交錯し、株式・債券・コモディティのボラティリティが継続している。とりわけ貴金属は直近の急落後に急反発し、金はスポットで約6.9%上昇、銀も2桁上昇となるなど、短期の需給要因(ポジション調整・マージン対応等)が価格変動を増幅させた。
米国株は、主要指数が企業決算・金利動向・金融政策見通しを材料に神経質な推移となり、市場心理は「リスク選好の戻り」と「警戒感」が交錯する局面が続いている。
日本経済要聞
日本国内では、為替の円高方向への振れと海外金利・株価の変動が重なり、輸出関連を中心に業績見通しの不確実性が意識されやすい地合いが続く。一方で、内需・サービス関連には底堅さもみられ、決算発表やマクロ指標の内容次第でセクター間の強弱が入れ替わりやすい。
日本株式市場(前営業日終値)
前営業日(2月3日)の東京株式市場では、日経平均株価が54,720.66円で取引を終えた。
TOPIXは3,645.84で推移し、指数水準は高値圏を維持している。
当日は為替動向をにらみつつ、ハイテク・内需の押し目買いと、輸出関連の上値の重さが交錯する展開となった。
外国為替(FX)市場
為替市場では、ドル/円が155円前後で推移し、2月3日17時時点の対顧客電信売買相場(仲値系の公表値)では155.40-42水準が示された。
方向感は米金利の変化やリスクオフ局面での円買い戻しに左右されやすく、短期的には材料次第でレンジが切り替わりやすい状況が続く。
債券市場
国内債券市場では、長期金利(新発10年国債利回り)が2.255%近辺で推移し、株価・為替・海外金利の変動を受けながら上下動している。
海外では米金融政策見通しが利回り形成を左右しやすく、重要指標・要人発言の内容によっては金利の再変動が起こり得る点に留意したい。
大宗商品・先物市場
貴金属では、金(NY金先物・中心限月)が4,945.10(前日比+6.29%)と反発し、銀先物も終値ベースで86.495近辺まで戻すなど、急落後の買い戻しが顕著となった。
エネルギーでは、WTI原油先物が73.80近辺で推移し、地政学・需給・金融要因が重なって短期の方向感は限定的となりやすい。
天然ガスは、米天然ガス(NATGAS)が4.27ドル水準まで下落する局面が示され、天候・在庫・投機ポジションに左右される展開が続く。
欧州ガスでは、TTF先物が32.830(2月3日)まで低下し、域内需給とエネルギー政策の影響が改めて意識されている。
(注)工業金属・農産物・ソフトコモディティについても、直近は材料(供給制約、天候、在庫、輸送コスト、政策変更等)で人気が急速に移りやすく、ニュースフロー主導の値動きが目立つ。
恐怖指数(VIX)と市場センチメント
市場センチメントは依然として変動に敏感で、株式・金利・コモディティの急変が同時に起こり得る環境が続く。短期的には、米金融政策・主要決算・地政学要因がリスク選好度を左右しやすい。
重点業界動向
製造業・設備投資関連では、AI・半導体・電子部品など成長領域への資本支出期待が下支え要因となる一方、為替の円高方向の振れは輸出採算に逆風となりやすい。
エネルギー・資源関連では、原油・ガス・貴金属の高ボラティリティが企業収益見通しと投資判断に影響しやすく、ヘッジ需要の増減が価格変動を増幅させる局面に注意したい。
研究見解
前営業日の日本株は高値圏を維持した一方、為替・商品・海外金利が同時に振れやすい局面が続いている。短期では「ニュース起点の急変動」が最大のリスクであり、マルチアセットでの分散と、ポジションサイズ管理(ボラティリティに応じた調整)が重要となる。
本レポートは情報提供を目的としており、特定の投資判断を推奨するものではありません。
